・FIREしたのに、やることがない。
・自由な時間を手に入れたはずなのに、なぜか毎日がただ過ぎていく。
そんな感覚に、心当たりはありませんか?
実は私も、まったく同じでした。
2026年5月にFIREしてからしばらく、「あれ、やることがない…」と立ち止まっていたんです。
ゆる山お金の心配はないのに、なんだか落ち着かない。
あの感じ、地味にツライんですよね。
この記事では、私の体験をもとに次の3つをお話しします。
- FIRE後に「やることがない」と感じる本当の理由
- そこから抜け出すための3つのアプローチ
- 私が実際にやってみて、効いたこと・効かなかったこと
お金の話はほとんど出てきません。
「時間」と「人」の話です。
FIRE後に「やることがない」のは、よくあること


先にお伝えしておくと、FIRE後にやることがなくなるのは、あなたのせいではありません。
お金の問題が片付くと、次は「時間」と「人」の問題が順番にやってくるんです。
FIは「気づいたら」、REは「AIに押されて」だった


私はもともとFIREを目指していました。
ただ、経済的自立(FI)は、気づいたら達成していたという感覚です。
一方で、仕事を辞めるタイミング(RE)は自分で決めたというより、AIに仕事を奪われる形でやってきました。
約5年続けたブログの収益が、じわじわと減っていったのです。
たとえるなら、商店街の小さなお店です。
近くに大きなデパートができて、お客さんが来なくなった。
やりきったし、蓄えもある。だから店をたたんだ。
私にとってのデパートが、AIだったのです。



FIREを目指してはいたけど、
辞めるタイミングは自分で選んだわけじゃなかったんですよね。
最初の数か月、いろいろ試した


時間はたっぷりあるので、やってみたかったことを片っ端から試しました。
- ドラム
- イラストの練習
- サウナ通い
- 将棋や麻雀
- 哲学書を読み漁る
- アニメやゲームをやりこむ
でも、どれも長くは続かなかったんです。
アニメやゲームのような「見るだけ・遊ぶだけ」の楽しみは、とくにすぐ飽きました。



ドラムもイラストも、最初はワクワクしたんですけどね。
気づいたら、ひとりで黙々と…が続かなくて。
振り返ると、理由ははっきりしています。
どれも、ひとりだと楽しめなかったのです。
その中で、畑だけは楽しかった


例外がひとつだけありました。
家族でやっている畑です。
子どもが土をいじって、キャッキャと声を上げる。
それを見ているだけで、なんだかいい時間だなと思えました。



泥だらけで笑ってる子どもを見ると、
それだけで「今日はいい日だな」って思えるんです。
ひとりでやる趣味は続かない。
誰かと一緒にやることは楽しい。
この違いに、やることがない問題の正体が隠れていました。
やることがなくなる3つの理由


FIRE後にやることがなくなるのは、お金と引き換えに「仕事がくれていたもの」を一気に手放すからです。
私の場合、理由は次の3つでした。
理由① 仕事は「やること」と「人とのつながり」を両方くれていた


人生の幸せは「3つの資本」でできている、という考え方があります。
作家の橘玲さんが『幸福の「資本」論』で紹介しているものです。
- 金融資本:お金や資産
- 人的資本:働いて稼ぐ力、仕事で役に立つ力
- 社会資本:人とのつながり、居場所
FIREは、金融資本を満たすための作戦です。
ところが仕事を辞めた瞬間、私は人的資本と社会資本を、両方いっぺんに失いました。



お金は足りてるのに、なんだか満たされない。
その理由が、やっと言葉になった気がしました。
「やることがない」の正体は、暇だからではありません。
誰かの役に立つ場面と、誰かと過ごす場面が、同時になくなったからです。
ひとりの趣味が続かなかったのも、畑だけが楽しかったのも、ここで説明がつきます。
理由② FIREがゴールになっていて、その先を考えていなかった


FIREを目指している間は、「資産をいくらにするか」に頑張れます。
目標がはっきりしているからです。
でも、その目標は達成した日に消えます。
私も「FIREしたあと、毎日何をするのか」は、ほとんど考えていませんでした。
ゴールテープを切ったら、その先にコースがなかった、みたいな感じです。
理由③ 「リタイア」という言葉が、動きにくくさせる


FIREの「RE」は、Retire Early(早期リタイア)の略です。
「リタイアしたのだから、もう働かない」。
そう思うと、新しいことを始めるのに余計なブレーキがかかります。
小さく稼ぐことも、誰かのために働くことも、どこかで「これはFIREじゃない」と感じてしまうのです。
実際、サイドFIREやコーストFIREなど、「リタイア」を名乗りながら働いている人はたくさんいます。
このモヤモヤへの私なりの答えは、後半でお話しします。
抜け出すための3つのアプローチ


やることの見つけ方には、大きく3つの入口があります。
どれか1つが正解というわけではなく、自分に合うものから試せば大丈夫です。
- 過去を掘る:昔、時間を忘れて没頭したことから探す
- 未来を描く:時間もお金も心配なかったら、を考える
- 動いて出会う:人とのやりとりの中で見つける
① 過去を掘る


子どものころ、時間を忘れて没頭したことは何でしたか?
仕事で「これは苦じゃなかった」ということはありますか?
やりたいことの種は、たいてい過去に埋まっています。
人に喜ばれた経験を思い出すのも、けっこう大事なヒントになるんですよ。
② 未来を描く


「時間もお金も心配しなくていいとしたら、何をしたいか?」を考える方法です。
FIREした人は、この問いを本当に自分ごととして考えられる数少ない立場です。
答えが白紙でも構いません。
白紙だと気づくこと自体が、スタートです。
③ 動いて出会う


考えても出てこないときは、とにかく外に出て人と会う方法です。
やりたいことは、頭の中ではなく、人とのやりとりの中で見つかることが多いものです。
私はこの「動いて出会う」で、状況が大きく変わりました。
私が実際にやったこと


ひとりの趣味がうまくいかなかった私が、次にやったのは「人と会う」ことでした。
もともと飲み会も、人とだらだら話すのも大好きだったんです。
Xのスペースに参加した


まずは、Xの音声配信(スペース)でFIRE仲間と話すところから始めました。
共催やゲストで何度か話すうちに、あることに気づきます。
お金の話は、意外とすぐ終わるのです。
残りの時間は、ほとんど「時間の使い方」と「人とのつながり」の話でした。
悩んでいるのは私だけじゃないと分かって、ずいぶん楽になりました。



「わかる〜!」って言い合える相手がいる。
それだけで、だいぶ救われました。
FIREシミュレーターを作った


「自分はあと何年でFIREできる?」を計算できるFIREシミュレーターを作り、公開しました。
Xで紹介したところ、約11万人に表示され、多くの人が使ってくれました。
大きかったのは数字よりも、「誰かの役に立っている」という感覚が戻ってきたことです。
失っていた人的資本が、少しだけ動き出した瞬間でした。
大阪で飲み会を開いた


Xで知り合った人たちと、大阪・梅田でFIREの飲み会を開きました。
画面越しでしか知らなかった人と、同じテーブルで笑う。
それだけで、ひとりで過ごした数か月が嘘のようでした。
仲間と話せる場所を作った


さらに、FIREの「その先」を気軽に話せるオンラインの居場所を、仲間と一緒に作り始めました。
ここでは、毎月「やりたいこと」をお互いに聞き合う会も開いています。
そして気づけば、「やることがない」と悩む時間は、ほとんどなくなっていました。
「やることがない」は、次の方向を選び直す時期 FIREからFINDへ


やることがない時期は、失敗ではありません。
お金のために選んでいた生き方を、自分のために選び直せる時期です。
私はこの状態を「FIND(ファインド)」と呼んでいます。
- FI:Financial Independence(経済的自立)
- ND:New Direction(新しい方向)
「リタイア(RE)」ではなく、「新しい方向(ND)」。
働くかどうかは、もう問題じゃありません。
経済的に自立したあと、自分が進みたい方向を選び直す。それだけです。



働くか働かないかより、
「どっちに進みたいか」のほうが大事だと思うんです。
英語の find(見つける) という意味も、こっそり重ねています。
やることがない時期は、ちょうどその「見つける」入口に立っているところなのです。
FINDについては、こちらの記事で詳しく書いています。


自分がどんな「やりたいこと」に向いているか知りたい方は、診断も作りました。
気軽に試してみてください。
→ FIND診断
まとめ:やることがないのは、居場所がないだけだった


FIRE後にやることがないのは、仕事と一緒に「役に立つ場面」と「人とのつながり」を手放したからです。
暇なのではなく、居場所がないのです。
- ひとりの趣味は、意外と続かない
- やりたいことは「過去を掘る・未来を描く・動いて出会う」の3つから探せる
- 迷ったら、まずは人に会いに行く
「やることがない」と感じているあなたは、新しい方向を選べる入口に立っています。
焦らず、ゆるく、でもちょっとだけ動いてみましょう。



私もまだ探している途中です。
一緒にゆるっと見つけていきましょう。

