「パパ、ポケカやろうよ」
FIREしたばかりのころは、子どもたちがよく声をかけてくれました。
それが、少しずつ減っていきました。
気づいたら、古本屋で買った漫画を、平日の昼間にひとりで読んでいる時間が増えていた。
成長だから、仕方ない。
むしろ、うれしいことのはずです。
でも、ちょっとだけ寂しかった。
「家族がいるから、寂しくないでしょ」。
FIREする前の私は、本気でそう思っていました。
ゆる山家族がいれば大丈夫、は
半分だけ合ってました。
「家族がいるから大丈夫」は、時間とともに変わる
【スクショ挿入:子どもと遊んでいる手元の写真や、ポケカの写真など(alt: FIRE直後、子どもとポケモンカードで遊んでいたころ)】
家族との時間は、FIREしていちばん増えたものです。
それは本当に、よかった。
ただ、平日の昼間、子どもは学校にいます。
土日は一緒に遊ぶけれど、それだけで一週間は埋まりません。
そして子どもは、一年ごとに親から離れていきます。
一緒にスペースで話した仲間が、こう言ってくれました。
「今どうなっているかだけじゃなく、それが時間とともにどう動くかまで考えておかないと、数か月、数年でじわじわ悪くなる」。
【要確認】けむしさんの発言です。本に載せる前に、本人に確認してください(名前を出すかどうかも含めて)。
家族は、いちばん大事な居場所です。
でも、家族だけを居場所にすると、その居場所は少しずつ形を変えていきます。
時間があると、趣味が苦しくなる
【スクショ挿入:スカスカのスケジュール帳やカレンダーのスクショ(alt: FIRE後、予定がほとんど入っていないスケジュール帳)】
FIRE前に楽しかった趣味が、FIRE後に楽しくなくなった。
その話は別の記事に書きました。


ここでは、その理由をもうひとつ書きます。
時間がありすぎると、趣味は苦しくなるんです。
スカスカの手帳に入れると、なんだかなーになる
忙しかったころのドラムは、たまに叩くから楽しかった。
時間がないから、下手くそでも許される理由があった。
FIREして、スケジュール帳がスカスカになりました。
そこにドラムを入れると、急に「なんだかなー」になる。
毎日叩けるのに、うまくならない自分に嫌気がさす。
時間があるんだから極めないといけない、という謎のプレッシャーがかかるんです。
趣味なんだから、上達しなくてもいいはずなのに。



「時間がないから」って、
実は自分を守ってくれてたんですよね。
100種類のジャムは、選べない
仲間がスペースで、面白いたとえをしていました。
100種類のジャムから1つ選ぶのは大変だけど、3〜5種類なら選べる。
時間がありすぎると、やれることが無限になって、理由がないと選べなくなる。
そして、仕事というのは「ちょうどいい課題が次々に与えられる、よくできたゲーム」だった、と。
FIREすると、そのゲームが終わります。
次の課題を、自分で見つけないといけなくなるんです。
【要確認】ジャムのたとえ・ゲームのたとえは、けむしさんの発言です。本人に確認してください。
自分の答えは、自分では見えない
【スクショ挿入:コミュニティやスペースで人と話している場面のイラスト(alt: 人に話して、自分では気づかなかった答えが見える瞬間)】
好きなことをやっているはずなのに、なぜか続かない。
私は、その理由が自分ではまったく分かりませんでした。
分かったのは、人に言われた一言からです。
「それって結局、人とやるやつですよね」。
ドラムはバンドで叩いていた。
将棋は、対面に人がいて、感想戦があって、そのあとのごはんがあった。
好きだったのは、ドラムや将棋そのものより、その周りにいる人だったんです。
その一言で、パーンと目の前が広がりました。
AIもいいけど、温度のある人に聞いてもらう
今は、AIに相談することもできます。
私もずっと、AIに相談しながら動いてきました。
でも、あの一言はAIからは出てこなかったと思います。
顔の見える人に、温度感のある中で聞いてもらうと、自分では見えない角度から光が当たる。
それがいちばん健全な見つかり方だと、今は思っています。
人と比べるのは良くない、とよく言われます。
でも、近くに人がいないと、自分がどこにいるのかも分かりません。
競うための比較ではなく、自分との違いを知るための比較。
それができる場所が、FIRE後には必要でした。



自分のことは、
自分がいちばん見えてなかったです。
でも、人に会う入口が見えない
【スクショ挿入:Xのタイムラインに流れてくる飲み会の写真のイメージ(個人が特定できないもの)(alt: Xで見かけるFIRE仲間の飲み会と、どこで開かれているか分からない入口)】
人とやればいい。
それは分かった。
でも、ここでもうひとつ壁がありました。
Xを始めたばかりのころ、FIREした人たちの飲み会の写真は、よく流れてきました。
楽しそうでした。
でも、どこで、いつ、誰が募集しているのかは、どこにも書いてありませんでした。
考えてみれば当たり前です。
仲良くなった人同士が、DMで声をかけ合って集まる。
それはとても自然なことです。
ただ、始めたばかりの人には、その入口が見えません。
アカウントが育っていないうちは、そもそも仲良くなるきっかけもない。
一番仲間がほしい人ほど、入口に手が届かないんです。
だから私は、自分が開く飲み会は、毎回だれでも見られる形で募集することにしました。
初めての人も、ひとりで来る人も歓迎、と書いて。
仲良くなってから集まるんじゃなく、集まってから仲良くなればいい。


FIREの前に、ちょっと触っておく
【スクショ挿入:パンフレットや申込みページなど「小さな一歩」のイメージ(alt: FIRE前にやりたいことを少しだけ試しておく、小さな一歩)】
スペースのお題は「やりたいことは、FIREの前に見つけるべき?」でした。
話す前は「見つけなくても大丈夫」と言うつもりでした。
でも、話しているうちに、本音が出ました。
FIREの前に、ちょっとでいいから触っておいたほうがいい。
私は「FIREしたらやるぞ」と思っていたことを、FIREしてから試して、ほぼ全部ハズレました。
準備せずにFIREして、地雷原を走り回ったんです。
副業も、触ったから残った
思い返すと、ブログを始める前の私は、副業をいくつも試していました。
中国からの輸入販売は、途中で放置。
ライターの仕事は、面白かった。
そして最後に残ったのが、ブログでした。
4つ5つ失敗して、ひとつ残った。
あれは、会社員のうちに触っていたから分かったことです。
FINDという言葉を初めてXに投稿したときも、ドキドキしながらボタンを押しました。
試してみて分かるから、次が決まる。
このくり返しに入れれば、ハズレは怖くなくなります。
FIRE後の「やりたいこと」も少し触っておこう
なのに、FIRE後の「やりたいこと」だけは、触らずに取っておいてしまった。
「時間ができたら絶対楽しい」と、頭の中だけで決めていたんです。
だから、FIRE前にやっておくことは、たいしたことじゃありません。
- やりたいことを、ちょっとだけ調べる。パンフレットを1つ取り寄せるだけでもいい
- 今やってみて、今楽しいかどうかを確かめる
- それがひとりでやることか、人とやることかを見ておく
- 人とやることなら、FIRE前から一緒にやれる人や場所を、ひとつ見つけておく
3つ目と4つ目は、私がいちばん見落としていたところです。
ひとりでやることばかりリストに並べて、FIREしてから全部ひとりでやって、全部続かなかった。
やりたいことの見つけ方そのものは、FINDマップの記事に書いています。
書いたマップは、ひとりで眺めて終わらせず、誰かに見せてみてください。





ハズレを踏むなら、
FIRE前に踏んどいたほうが安いです。
まとめ:ひとりで考えない、ひとりでやらない
FIREして分かったのは、やりたいことはひとりで見つけるものでも、ひとりで続けるものでもない、ということでした。
- 家族は大事な居場所。でも、家族だけに頼ると、時間とともに形が変わる
- 時間がありすぎると、趣味は苦しくなる。選べなくなる
- 自分の答えは、自分では見えない。人に言われた一言で見えることがある
- 人に会う入口は、思ったより見えにくい。だから、入口を開けておく側にまわる
- FIREの前に、ちょっと触っておく。それがひとりのことか、人とのことかも見ておく
私はいま、FIREの先のことを、同じように探している仲間と話す場所にいます。
仲良くなってから入るのではなく、入ってから仲良くなる場所です。
あなたの「やりたいこと」は、ひとりでやることですか? それとも、人とやることですか?






